脳脊髄液の循環を促す
脳脊髄液とは・・・
少し難しいお話しになりますが、脳脊髄液は脳の中心部 脳室と言う所にある脈絡叢と言うところで分泌されるリンパ液のような液体です。
脳や脊髄を守り、神経細胞に栄養を与えて老廃物を回収するなどの働きがあり 神経細胞の環境をほぼ一定の範囲に保つためにあります。
身体の中に流れている液は ①血液 ②リンパ液 ③脳脊髄液 の三種類ありますが、いずれも滞ると健康を害することになります。
脳脊髄液の循環不良?
脳脊髄液の循環が悪くなると脳圧が上がってしまいます。
脳脊髄液の循環不良の原因としては 頭蓋骨のゆがみ・身体のゆがみなどで、普段の生活習慣によるものが大きいと思われます。 頭蓋骨は1分間に5~6回位のサイクルでごく僅かに膨張したり収縮したりしています、脳脊髄液の循環に伴う動きです。 また頭蓋骨は立体のパズルのように組み合わさっていますので、歪みがおこると膨張したり収縮したりがうまくいかずに循環不良が起こり脳圧も上がってしまう可能性もあります。 脳圧が上がると脳を包んでいる硬膜を圧迫、その刺激で頭痛を生じる事があります。
最近ではパソコンやスマートフォンの普及などによってストレートネックの方が多く見受けられますが、これもまた脳脊髄液の循環不良に繋がっていると思われます。 首の筋肉の緊張により頸椎が歪むので 、脳脊髄液が循環不良になり頭蓋骨の内部の脳腔に必要以上に脳脊髄液が滞留し脳が圧迫されたり浮腫んだりして脳圧が上がってしまうということです。
脳脊髄液は多くても少なくても‥‥
脳脊髄液はとても大切な体液で、ほんの少しでも減ると「脳脊髄液減少症」という病気にもなります。脳脊髄液が減った場合でも人によって症状の出方は様々ですが 頭蓋底部の硬膜に異常な圧が加わり、激しい頭痛を生じる事があります。 その他 片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、頸部痛、頭重感、聴覚過敏、光過敏、全身の倦怠感、めまい、吐き気、自律神経症状、内分泌異常、睡眠障害などの症状を生じる場合があります。
その他なかなか疲れが取れないで疲労感が続いている、気力が続かない、ヤル気が出ない、いつもだるい、体が重く感じるなど症状がある場合には 脳脊髄液の生産と循環がうまくいっていないかもしれません。
どうすればいいの?
脳脊髄液の循環不良は、簡単な施術で解消出来ます。 脳脊髄液の流れが改善されると 頭蓋骨内部に溜まっていた脳脊髄液が流れるので 頭蓋骨が一回り小さく引き締まります。 これは施術前と施術後で比べて頂くと頭の大きさが変わっている事が分かります。 脳脊髄液の循環が促されると神経の働きも改善して筋肉の力も出しやすくなります。筋力テストで 施術前と施術後で力の入り具合を確認しますと 施術後の方が力が入れやすくなります。
具体的には、①深呼吸 ②背骨ゆすり ③足首回しを行います。
横隔膜をちゃんと使って深い腹式呼吸をする事は、脳脊髄液の生産と循環を促すことが出来るとされていますし、リンパの流れも促されると言われています。 深い腹式呼吸は それだけで健康効果が期待できます。
また脳脊髄液は後頭骨と腰の仙骨が連動して動くことで、循環が促されると言われています。 気持ちがいい程度の強さで背骨を揺することで 後頭骨と仙骨との連動を助けることに繋がります。
さらに足首回しをすることで、末端の血液の流れやリンパの流れを促すので全身の流れが改善されていきます。
これらの施術をする事で、頭痛が改善されるケースもありますし 夜寝付きがよくなったのお客様からのお言葉を頂くこともあります。
自宅ケアとして
自分で行うセルフケアとしておススメなのが、「一般社団法人 日本パーフェクト整体普及協会(JPSA)代表」片平悦子先生が考案された 「モゾモゾ体操」です。 興味のある方はホームページあるいは動画にアクセスしてみて下さい。
とても簡単な体操ですが 脳脊髄液の循環が促されて 体調がよくなると思います。 上にあげたような改善も期待できますよ。
日本パーフェクト整体普及協会 http://herumes-jpsa.com
モゾモゾ体操の動画 ←ここをクリックして下さい